TAKIBISMのフライパンディッシュ(小)は、直火にかけて調理し、火から下ろしたらそのまま皿として使える鉄製プレートです。盛り替えが不要になり、道具を減らしつつ、できたての熱を料理にまっすぐ残せます。持ち手のないシンプルな形は、焚き火まわりでも家庭のキッチンでも扱いやすく、複数枚を重ねて持ち運べる実用性につながります。
ブランドを率いる寒川一(アウトドアライフアドバイザー)は、焚き火が好きな理由を「所有できないから」と語ります。太い薪ではなく細い枝で小さく焚く“小さな火”を大切にする発想は、この鉄皿のサイズ感や、余計な機構を削いだ設計にも表れています。
この2WAYにより、調理器具と食器を兼用。洗い物と携行点数が減らせます。鉄の蓄熱を活かしやすく、ソーセージや目玉焼きなど温度が味に直結する料理で違いを感じやすい設計です。冷菜では逆に、皿を冷蔵庫で冷やしておいてから盛る使い方もできます。
固定式ハンドルをあえて持たないことで、焚き火から台所まで幅広い熱源に素直に対応します。使用時は専用ツールで縁を引っかけて持ち上げます(次項)。
いずれも皿に固定する方式ではなく、ツメを縁に掛けて一時的に保持する使い方です。焚き火まわりでの細かな位置調整や、オーブンの出し入れに適しています。
直径は約16〜16.5cm、重量は約265g。メーカーの想定は「一人分を簡単に作る」のに適したサイズです。具体的には、ウィンナー2本+目玉焼き1個がぴったり収まるソロ向けの分量感。朝のハムエッグや、フランクフルト2〜3本、少量のおかずを温めてそのまま出すといった使い方がしやすい直径です。
このシリーズは、複数枚を並べて同時進行で違う料理を用意する使い方も親和性があります。火の上ではそれぞれを最適な位置に置き、食卓では小皿のように取り分けやすい。小サイズはそのハブになる存在です。
ジカビ(焚き火台)でピザを焼く場合、まず五徳上で下面を加熱し、その後は皿を五徳の下に滑り込ませて輻射熱でチーズと生地を仕上げる方法があります。また、皿をわずかに傾けて焚き火に入れ、回しながら熱を回すテクニックも紹介されています。小さな火で火当てを調整しながら、食材の中心まで穏やかに熱を届けるイメージです。
TAKIBISMは、寒川一(ディレクター)と鉄作家・槇塚 登(槙塚鉄工所)が「自分たちに必要な道具を作る」ことから始まったブランドです。製造は香川県の槙塚鉄工所。創業40年以上にわたり、建築の階段や手すりから家具、焚き火道具まで幅広く手がける工房です。
フライパンディッシュは当初、鋼板をコークス炉で赤く熱し、ハンマーで叩いて曲面を出す鍛造で作られていました(一枚あたり4〜5回繰り返す工程)。現在は成形をプレスに移行しつつ、手仕上げの工程を残しています。そのため直径には一枚ごとに約5mmの個体差があり、表面の質感にもそれぞれ違いが生まれます。仕上げは油を塗って焼き付け、酸化被膜を生成。黒い艶の中に、光の当たり方で虹色のニュアンスが現れることがあります。使い込むほどに艶や焼き跡が重なり、表情が育っていきます。
購入時点でシーズニング済みです。油紙の包装を解けば、そのまま火にかけて使い始められます。以降の手入れは次の要領です。
金たわしや研磨剤は酸化被膜を傷めるため使用しません。刃物を当てることも避けてください。鉄はシーズニング済みでも錆びを完全には防げない素材です。定期的なシーズニングで、錆の発生と焦げ付きを抑えられます。取扱説明書が付属します。
| 直火 | ○ |
|---|---|
| ガス | ○ |
| IH | ○(使用機種の対応サイズを要確認) |
| オーブン | ○ |
| グリル | ○ |
| 電子レンジ | × |
IHは機種ごとに最小検知径などの条件があります。ご家庭のIH仕様をご確認ください。
| サイズ | 直径 約16〜16.5cm(個体差 約5mm) |
|---|---|
| 重量 | 約265g |
| 素材 | 鉄 |
| 仕上げ | 油の焼き付けによる酸化被膜(シーズニング済み) |
| 内容 | 皿(小)×1、取扱説明書 |
| 対応熱源 | 直火/ガス/IH(対応サイズ要確認)/オーブン/グリル |
| 電子レンジ | 不可 |
| 生産国 | 日本(香川県・槙塚鉄工所) |