“Christian Dior” 2018-2020 Sculptural pearl and enamel dome ring
1946年に創設され、エレガンスを象徴する洗練された美意識と、芸術や文化から着想を得た独創的なクリエーションによって、時代を超えて愛され続けてきたChristian Diorより、華やかな装飾美と彫刻的な造形が魅力的な逸品をご紹介致します。
温かみのあるアンティークゴールド調のメタルを基調に、繊細なパール調の装飾と煌びやかなクリスタル調のパーツを幾重にも重ね、さらに鮮やかなエナメルの色彩を組み合わせることで、クラシカルな気品の中に芸術作品のような独創性を宿しているこちらの逸品。
まず目を惹くのは、リングの中央に大きく盛り上がるドーム状のトップとなっており、丸みを帯びた立体的なフォルムに沿って小粒のパール調装飾が規則的に配されることで、ジュエリーとしての華やかさと、緻密に構成された幾何学的な美しさを共存させています。
そして、中央には多面カットを思わせるシルバーカラーの装飾があしらわれ、その周囲を囲むように曲線的なゴールドのラインとパールが重なっている為、正面から眺めた際には左右対称の端正な表情を見せながら、光を受ける角度によって異なる陰影を生み出していますね。
特に注目していただきたいのは、ドームの側面に施された色彩豊かなエナメル調の装飾で、イエローやブルー、ボルドー、ブラックといった鮮やかな色合いをゴールドの輪郭線で区切りながら、動物や人物を思わせる図像を描くことで、正面のクラシカルな印象とは異なる遊び心を感じさせています。
この側面装飾は、リングを着用した際の手元の動きによって自然に表情を変え、見る角度によって新たな発見が生まれる為、細部まで鑑賞する楽しさを備えた、非常に芸術性の高いデザインと言えますね。
さらに、トップの外周にはシャープな輝きを持つ多面体の装飾と柔らかな光沢のパールが交互に並び、異なる質感を重ねることで立体的な奥行きを強調しながら、全体に統一感のある華やかな佇まいをもたらしています。
リングアームは装飾部分の豊かなボリュームに対して丸みのあるシンプルな仕立てとなっており、トップの存在感を際立たせながら、手元へと自然に馴染む美しいバランスに仕上げられています。
年代としては2018年から2020年頃の、マリア・グラツィア・キウリがメゾンを手掛けていた時代の逸品と推定され、同時期のDIORに見られた、動物などの幻想的なモチーフや、パールと鮮やかな装飾を融合させたジュエリー表現とも共通する、豊かな芸術性を感じていただけます。
スタイリングとしては、シンプルなブラウスにロングスカートを合わせたエレガントな装いや、テーラードジャケットとスラックスを組み合わせた端正なスタイルへ取り入れることで、リングの華やかな装飾を美しく引き立てながら、洗練された印象に仕上がります。
また、ロングワンピースやセットアップなど、シルエットを大切にした装いに一点添えるだけでも、手元に程よい存在感とモードな雰囲気をもたらしてくれる為、日常から特別なシーンまで幅広くお楽しみいただけますね。
Christian Diorが受け継いできた華やかな装飾文化と、現代的な感性による自由な表現が美しく調和した、独自の存在感を持つ逸品です。
是非この機会に。