“LOEWE” 70’s-early 90’s Suede shearling belted long coat
1846年にスペインのマドリードで創業し、卓越したレザークラフトの技術と、時代を超えて愛される洗練されたデザインによって、世界的な評価を確立してきたLOEWEより、上質な素材使いと優美なシルエットが魅力的な逸品をご紹介致します。
温かみのあるキャメルベージュのスエードを基調に、柔らかなグレーブラウンのムートンファーを贅沢にあしらうことで、素材そのものが持つ豊かな表情と、クラシカルな気品を美しく共存させているこちらの逸品。
特に目を惹くのは、胸元から肩先にかけて大きく広がるショールカラーとなっており、密度の高いファーが生み出す柔らかなボリュームによって、顔周りを華やかに彩りながら、身体を包み込むような優雅な佇まいを演出していますね。
そして、袖口にも同色のファーを幅広く配している為、襟元との統一感が生まれ、スエードの滑らかな質感とのコントラストによって、シンプルな色彩の中にも奥行きのある表情を感じていただけます。
フロントは深い打ち合わせを持たせたデザインで、ウエストには本体と同素材のベルトを備えており、自然に垂らしてゆったりと纏うことでリラックスした印象に、きゅっと結ぶことでウエストラインを美しく引き締めた、女性らしいメリハリのあるシルエットへと変化させられます。
また、腰元に配されたフラップポケットは実用性を備えながら、全体にさりげない立体感を加えており、裾に向かって緩やかに広がるラインと相まって、ロング丈ならではの優雅なシルエットを引き立てています。
背面に目を向けると、肩から伸びる切り替え線と、中央でV字を描くヨークの構成が印象的で、さらにウエストへと続く縦のラインによって、後ろ姿にもすっきりとした構築的な美しさが宿っていますね。
こうした細部の仕立てには、長年にわたってレザー製品を手掛けてきたLOEWEならではの素材への理解が感じられ、ファーの豊かな質感を活かしながらも、コート全体を品良くまとめ上げている点が大きな魅力と言えます。
年代としては、LOEWE 1846 MADE IN SPAINと織られた旧仕様のブランドタグに加え、1992年の日付が記された補修伝票が残されていることも手掛かりとなり、1970年代から1990年代初頭にかけてのヴィンテージとして位置付けられる、歴史的な背景も興味深い逸品となっております。
上質な素材を日常の装いに取り入れたい方や、流行に左右されず、年月を重ねても愛用できるアウターをお探しの方に特におすすめで、羽織るだけで装い全体に品格をもたらす存在感を持ちながら、落ち着いた配色によって様々なスタイルへ自然に馴染んでくれます。
スタイリングとしては、センタープレスの効いたスラックスや、落ち感のあるロングスカートを合わせることで、素材の豊かさを活かしたエレガントな装いに仕上がりますし、シンプルなワンピースやレザーブーツなどと組み合わせれば、クラシカルな雰囲気に程よくモードな印象を添えられますね。
秋冬の装いを特別なものへと引き上げてくれる、LOEWEのレザークラフトの魅力を存分に感じていただける逸品です。
是非この機会に。