"LOEWE"
90's-10's Contrast stitched suede knee-high boots
1846年にスペインで創業し、卓越した革の扱いと職人技を礎に独自のラグジュアリーを築いてきた LOEWE より、素材使いが美しい逸品をご紹介致します。
グレーを含んだトープブラウンのスエードレザーを基調に、ブラックのシボ革とアイボリー系ステッチを組み合わせることで、端正な佇まいへさりげないコントラストを添えたこちらの逸品。

本体には繊細な起毛感を持つスエードレザーが用いられており、毛並みの方向や光の当たり方によってベージュやカーキブラウン、深いブラウンへ表情を変える色彩が、装飾に頼らず奥行きのある存在感を生み出しています。

膝下まで届く筒はストレートを基調とした細身の設計で、やや長さを持たせたアーモンドトゥからソフトスクエアに近い穏やかなつま先と、安定感のある低めのスタックドヒールが縦のラインを美しく整え、クラシカルでありながら日常に取り入れやすいバランスに仕上げられていますね。
履き口にはブラックのシボ革を配し、アイボリー系のステッチによって輪郭を端正に引き締めつつ、背面のジッパーにはブランド刻印入りの引手を備えるなど、実用性の中にも LOEWE らしい細やかな作り込みが感じられます。内装は滑らかなタンカラーのレザーで整えられ、アウトソールの素材表示ピクトグラムから、アッパー、ライニング及び中敷き、アウトソールまで革を用いた総革仕様であることが読み取れます。

内側とアウトソールに見られる旧セリフ体のブランドロゴ、クラシックアナグラムは2014年のブランドアイデンティティ刷新以前の仕様と整合し、さらに1996年以降に適用されたEU方式の靴用素材表示を備えていることから、1990年代後半から2010年代前半頃の旧ロゴ期に位置付けられるアーカイブ性も大きな魅力です。
表記サイズは37 1/2で、細身の筒とローヒールが脚元をすっきりと見せる為、ヴィンテージならではの風合いを楽しみながらも、過度に主張しない上質なブーツを求める方へ特におすすめです。スエードに生まれた陰影も均一な新品にはない個性として映り、現行の LOEWE とは異なる意匠を日常へ自然に取り入れられる点に、確かな付加価値がありますね。

スタイリングとしては、ミディ丈のスカートから細身の筒を覗かせるほか、ウールのショートパンツや端正なジャケットと合わせることで、素材の柔らかさを活かした洗練された装いへ仕上がります。ワントーンのニットドレスへ添えれば、ブラックの履き口とコントラストステッチがさりげないアクセントとなり、秋冬の装いを品良く引き締めてくれます。
旧ロゴ期ならではの歴史性と、レザーメゾンの確かな美意識を足元で味わえる貴重な逸品です。是非この機会に。