"BALENCIAGA PARIS"
Late 80's-mid 90's classically tapered wool trousers
卓越したテーラリングを礎に、現代までファッション史へ確かな足跡を残す BALENCIAGA PARIS より、端正な仕立ての逸品をご紹介致します。
黒に近いダークチャコールグレーのウール生地を用い、控えめな光沢と細やかな織りの表情がクラシックな品格を生み出すとともに、当時の紳士服らしい丁寧な内部仕様まで備えたこちらの逸品。

股上はやや深く設計され、フロントのタックによって腰回りから腿へ適度なゆとりを持たせながら、裾に向かって緩やかに収束するテーパードストレートシルエットとなっているため、ヴィンテージらしい落ち着きと現代の装いにも馴染む洗練されたバランスを兼ね備えています。
フロントには端正なスラントポケット、背面には生地の表情を損なわない両玉縁ポケットを配し、ウエスト内側には生成り色の腰裏を採用しているほか、天狗持ちとボタン、金属フックによる堅実な留め方からも、見えない部分へ手を尽くしたトラウザーズならではの完成度が感じられますね。

品質表示から表地はウール100パーセントと読み取れ、滑らかな表面と程良いハリがシルエットを美しく保ちつつ、ダークトーンの奥にわずかな杢感を覗かせることで、単調にならない奥行きのある色合いに仕上がっています。

旧JISの取扱い絵表示、日本規格の体型表記、旧制度による品質表示者承認番号と見られる記載が確認できることから、1980年代後半から1990年代中頃の製品と推定でき、1997年以前の制度背景とも整合するオールドバレンシアガならではの歴史性も大きな魅力です。
スタイリングとしては、上質なハイゲージニットやコンパクトなシャツをタックインし、レザーシューズを合わせることでクラシカルな輪郭が際立つほか、オーバーサイズのジャケットやミニマルなブルゾンを重ねれば、性別を問わずモダンなバランスでお楽しみいただけます。

是非この機会に。