"SEDUCTION de NICOLE"
Late 80's-90's minimalist fly-front oversized shirt
1986年に発表され、時代の空気を映した洗練性を独自のデザインへ落とし込んできた SEDUCTION de NICOLE より、ミニマルな佇まいが美しい逸品をご紹介致します。
深みのあるダークブラウンを基調に、比翼仕立てによって装飾を抑えた端正なフロントと、ゆとりある輪郭に生地の柔らかな落ち感が調和したこちらの逸品。

襟元はシャープなレギュラーカラーで構成され、第一ボタンから裾まで続く前立てを表側から見せないことで、シャツ本来の端正さを残しながらも静かなモード感を引き出しており、胸元には横長の片玉縁風ポケットを配することで、フラットな正面にさりげない奥行きを与えています。
身幅と肩周りには十分なゆとりを持たせ、肩線が自然に落ちるワイド寄りのシルエットに仕立てられている為、身体の線を強く拾わず、歩くたびに生地が緩やかな陰影を描きます。背面にはヨークを設け、その下へ分量を持たせることで動きやすさと美しいドレープを両立し、袖口は二つのボタンで調整できる仕様となっている為、手首に沿わせた端正な表情から、ややラフな袖の溜まりまでお楽しみいただけます。

年代は、1986年に始動したブランド背景に加え、黒地に白文字で表現された織りネーム、比翼前立てや横に広い胸ポケット、分量を豊かに取った肩周りと袖の設計から、80年代後半から90年代頃と推定されます。装飾に頼らずシルエットと構造で個性を示す佇まいには、当時のジャパニーズデザインらしい研ぎ澄まされた感性が感じられますね。

サイズ表記は48で、性別を限定せず余白を活かした着こなしに取り入れやすく、シャツとして一枚で着用するだけでなく、軽やかな羽織りとしても存在感を発揮します。深いブラウンはブラックやチャコールと馴染みながら装いへ柔らかな温度を添える為、無彩色を中心としたワードローブに静かな変化を求める方へ特におすすめです。
スタイリングとしては、ワイドスラックスへタックインして比翼の端正さを際立たせるほか、レザーブルゾンやテーラードジャケットの内側から襟を覗かせれば、異なる質感の重なりによって奥行きのある装いに仕上がります。日常へ自然に落とし込める汎用性と、ヴィンテージならではの空気感を兼ね備えた逸品と言えますね。

是非この機会に。