“Salvatore Ferragamo” 90’s-00’s Virgin wool raglan-sleeve cardigan jacket
1927年にイタリアのフィレンツェで創業して以来、卓越した職人技術と上質な素材へのこだわりを礎に、イタリアンエレガンスを体現し続けてきたSalvatore Ferragamoより、立体的な編み地と柔らかなシルエットが美しく調和した、気品溢れる逸品をご紹介致します。
温かみのあるアイボリーの色彩を基調に、身頃と袖で異なる編み地を組み合わせることで繊細な表情を生み出し、テーラードジャケットを思わせる襟元の構築的なデザインと、ニットならではの柔らかな風合いが絶妙に融合した、1990年代から2000年代前半頃の製作と推定されるこちらの逸品。

まず特筆すべきは、ヴァージンウールを100%使用した贅沢な素材使いで、細やかな編み目によって生まれる自然な膨らみと、ウールならではの温かみを感じさせる風合いが、上品な色彩と相まって、素材そのものの美しさを存分に引き立てています。
そして、身頃には細かな凹凸を持つ編み地が採用されており、光の当たり方によって柔らかな陰影を生み出す一方、袖には縦方向へ伸びるリブ編みを施すことで、異なる質感のコントラストを際立たせながら、全体に程よい立体感を与えていますね。

特に、肩から袖へと自然に繋がるラグランスリーブの設計が秀逸で、肩周りに柔らかな丸みを持たせることにより、身体のラインに馴染むリラックスした着用感を生み出しつつ、袖の縦長の編み地がシルエット全体をすっきりと見せています。
また、首元には緩やかに立ち上がるショールカラーのような襟が設けられており、前方へ自然に折り返すことでテーラードジャケットを思わせる端正な表情を形成している為、カーディガンの持つ親しみやすさに、クラシカルなジャケット特有の品格を添えています。
フロントには、べっ甲を思わせる深みのある色合いのボタンが3つ配されており、柔らかなアイボリーとのコントラストによって、全体の印象をさりげなく引き締めています。ボタンを留めて端正に着こなすのはもちろん、前を開いて襟元の自然な落ち感を楽しめる点も魅力的ですね。

そして、裾の両側には大きめのパッチポケットがあしらわれ、開口部に施された編み地の切り替えと、輪郭を丁寧になぞるステッチ状のラインが、シンプルなデザインの中に奥行きのある表情を生み出しています。

こうした実用的なディテールを装飾的な要素としても成立させている点に、イタリアの伝統的なものづくりと、洗練された日常着を追求してきたフェラガモらしい美意識が感じられますね。
また、内側には筆記体のブランドロゴを白糸で織り込んだ黒地のタグが残されており、イタリア製の表記や英語とイタリア語によるケアラベルの仕様も、1990年代から2000年代前半頃という推定年代を考える上での手掛かりとなっています。

何より、この逸品ならではの魅力は、上質なニットウェアの心地良さと、テーラードジャケットのような構築的な美しさを兼ね備えている点で、日常の装いへ自然に取り入れられる軽快さを持ちながら、一枚でスタイリングに品格を与えてくれる存在感がございます。
クラシカルな洋服を現代的な感覚で楽しみたい方や、素材とシルエットの美しさによって個性を表現したい方へ特におすすめで、流行に左右されにくい普遍的なデザインだからこそ、長くワードローブの中心としてお楽しみいただける逸品となっております。
スタイリングとしては、落ち感の美しいウールスラックスやロングスカートと合わせることで、イタリアンエレガンスを感じさせる洗練された装いに仕上がります。また、シルクブラウスとのレイヤードや、ロングコートを重ねたスタイリングにも自然に馴染む為、クラシカルな品格を大切にしながら、ジェンダーレスでモードな着こなしをお楽しみいただけますね。

是非この機会に。