"JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS"
2011-12's Sculptural wide-leg trousers
既成概念にとらわれない構築性と、日常着としての機能美を融合させてきた JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS より、アイコニックなシルエットの逸品をご紹介致します。
端正なテーラードパンツの意匠を軸に、ロングスカートを思わせるほど大胆なボリュームを描いたこちらの逸品。

ブラック系の生地にはポリエステル65パーセントとウール35パーセントの混紡素材が用いられ、適度なハリを保ちながらもしなやかに落ちる質感が、裾へ向かって大きく広がる極太のワイドレッグを美しく形成しており、立ち姿では静かな重厚感を見せつつ、歩みに合わせて豊かなドレープが生まれる設計となっています。

フロントはボタンと金属ファスナーによる端正な開閉仕様で、ウエストにはベルトループを備え、バックポケットを含むクラシカルなトラウザーズの構造を採用しながら、左右の脚を一体に見せるほどの分量によってパンツとスカートの境界を曖昧にしている点に、渡辺淳弥らしい実験性と緻密なパターンメイキングが表れていますね。

品質表示には品番 JI-P006 と年次表記 AD2011、日本製の記載が残されており、品番コードと年次表記の組み合わせから2012年春夏頃の展開と推定されるアーカイブピースで、当時のブランドが提示した構築的なアプローチを現代の装いへ取り入れられる点にも確かな価値があります。
表記サイズはSで、ミニマルなブラック系の色調が大胆なフォルムを引き締めている為、造形的なボトムスを主役にしたい方はもちろん、装飾に頼らずシルエットで個性を表現したい方にも手に取っていただきたい逸品となっております。

スタイリングとしては、コンパクトなシャツやハイゲージニットを合わせることで裾のボリュームが際立ち、ロングジャケットを重ねれば縦のラインを強調したモードな佇まいへ仕上がります。足元にはレザーシューズを選び、素材の緊張感を加えることで、日常の装いにも自然に落とし込んでいただけますね。
年代情報を伴う日本製モデルであり、静謐な外観の中に確かな構築性を宿した、JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS の美意識を象徴する逸品です。是非この機会に。