"ISSEY MIYAKE MEN"
90's Mandarin-collar wide-wale corduroy jacket
衣服と身体の関係を独自の視点から捉え、日本のファッションデザインを世界へと押し広げてきた ISSEY MIYAKE MEN より、端正な素材使いが際立つ逸品をご紹介致します。
立体的な太畝コーデュロイに、首元をすっきりと包むスタンドカラーと縦長のフォルムを組み合わせることで、ヴィンテージらしい重厚感を現代的な佇まいへと昇華したこちらの逸品。

表地には綿96%とポリウレタン4%を用いており、深みのあるブラウンを基調としながら、毛並みや光の角度によってオリーブ、カーキ、ダークモカを思わせる陰影が現れ、太畝ならではの豊かな表情と適度な伸縮性が、見た目の存在感に対してしなやかな着心地をもたらしています。
フロントは端正なボタン仕様で、スタンドカラーから裾まで続く直線的なラインが全体を引き締め、胸元のポケットと腰位置のフラップポケットが実用性を添えつつ、ワークウェアを思わせる構成を洗練されたジャケットスタイルへと整えていますね。

表記サイズはXLとなり、やや長めに映る着丈と広く取られた肩周り、余裕のある身幅によって身体を包み込むようなシルエットに仕上げられている為、厚みのあるコーデュロイでありながら窮屈さを感じさせず、インナーとのレイヤードにも適したバランスが魅力です。また、内側には滑らかなキュプラ100%の裏地が総裏で配され、袖通しの良さと丁寧な仕立てを両立しています。

品質表示に記された品番が当時の体系と高い整合性を持つことに加え、旧JIS形式のケア表示、現代的なコード類を持たないタグ仕様、日本製表記から、1997年秋冬頃の滝沢直己期に位置付けられるアーカイブとして評価でき、デザイン性だけでなくブランドの歩みを物語る背景にも確かな価値を備えています。
コーデュロイジャケットの素朴さを残しながら、襟元やフォルムには ISSEY MIYAKE MEN らしい構築性が宿っている為、ヴィンテージを単なる年代物としてではなく、日常の装いを更新するデザインピースとして取り入れたい方へ特におすすめです。

スタイリングとしては、黒のワイドスラックスとハイゲージニットを合わせれば素材の奥行きが際立つ端正な装いとなり、色落ちしたデニムやボリュームのあるシューズを選ぶことで、肩肘を張らないモダンなスタイルにも落とし込んでいただけます。
希少な時代背景と、現在のワードローブにも自然に馴染む実用性を兼ね備えたアーカイブを、是非この機会に。