"BALMAIN"
Embossed sheepskin long coat
1945年にピエール・バルマンがパリで創設し、構築的なシルエットと気品ある力強さを受け継いできた BALMAIN より、素材使いが印象的な逸品をご紹介致します。
細かな格子状の型押しを全面に施したブラックの羊皮が、光を受ける角度によって立体的な陰影と重厚な艶を描き出すこちらの逸品。

表地にはしなやかさと確かな存在感を兼ね備えた羊皮を用いており、規則的なエンボス加工によってレザー特有の艶へ端正な奥行きが加えられ、部分的に滑らかな革を組み合わせることで、単調にならない抑揚のある表情へと仕上げられています。

腿付近まで届く長めの着丈に、身幅と肩周りへゆとりを持たせたストレート寄りのシルエットを採用し、ドロップ気味のショルダーから直線的に伸びる袖と、重みのあるレザーが縦へ落ちるラインによって、身体を包み込みながらも輪郭は端正に映りますね。
存在感のある襟元は顔周りを力強く引き締め、フロントにはファスナーとスナップボタンを併用している為、開閉によって印象を変えられる実用的な構造となっており、装飾を抑えたブラックの金具使いも、型押しレザーの豊かな質感を際立たせています。内側にはポリエステルの裏地が配され、厚みのあるレザーコートでありながら袖通しにも配慮された仕立てです。

品質表示には旧JIS方式の取扱い絵表示と全日本紳士服産業協議会の記載が確認でき、現行方式への切り替えが行われた2016年12月以前の製造背景を示す要素となっています。日本規格のLL表記を備えたゆとりあるサイズバランスも含め、近年のコレクションとは異なる時代性を楽しめる点に価値がありますね。
ライダースとは一線を画す長丈の佇まいと、全面に広がる繊細なエンボスの組み合わせは、レザーの力強さを品良く日常へ取り入れたい方に相応しく、シンプルな装いの上から羽織るだけでスタイル全体に明確な軸を与えてくれます。ブラックを基調としながら、革の光沢がダークブラウンやブロンズを思わせる陰影を見せる為、無彩色の装いにも豊かな奥行きが生まれます。

スタイリングとしては、ハイゲージニットとワイドスラックスを合わせて都会的に整えるほか、色落ちを抑えたデニムや端正なレザーシューズを取り入れることで、重厚感を保ちながら自然な日常着へ落とし込んでいただけます。素材そのものの存在感と長いシルエットを楽しめる、BALMAIN らしい気品と力強さを備えたレザーアウターです。
是非この機会に。