“Dior Homme” 2000's Smooth leather side zip crepe sole boots
2000年代のメンズファッションに大きな転換をもたらし、細身のシルエットとシャープなテーラリング、そしてロックカルチャーを背景とした緊張感のあるスタイルによって新たな男性像を提示したDior Hommeより、Hedi Slimane初期の美意識を足元へ落とし込んだ端正な逸品をご紹介致します。
艶を抑えたブラックレザーを用い、余計な装飾を一切加えないプレーントゥから細身のシャフトまでを滑らかにつなぎ、重厚なクレープソールとのコントラストによって静かな存在感を生み出しているこちらの逸品。

アッパーは足首周りをすっきりと見せる直線的なパターンで構成されており、トゥにも過度な丸みを持たせないことで、ブーツ本来の力強さを残しながらDior Hommeらしい研ぎ澄まされた印象へ整えられています。
内側にはサイドジップを設けている為、外側から見た際には金具が目立たず、ブラックレザーの面そのものを美しく見せる構成となっており、後方も縦方向の切り替えを中心とした簡潔な仕立てによって、360度どこから見ても無駄のないフォルムに仕上げられていますね。

さらに足元には厚みのあるクレープソールを合わせており、繊細なアッパーに対して程良い重量感を加えることで、細身でありながら華奢に見えすぎない絶妙なバランスを形成しています。

内側に見られる3H表記はDiorにおける2003年頃を示す年代資料と一致しており、同シーズンはLusterと呼ばれるHedi Slimane初期を代表する時期に当たります。装飾を抑えたブラックレザーと鋭いシルエットには、当時のDiorが確立していたミニマルかつロックな美意識が色濃く表れていますね。

スタイリングとしては、細身のスラックスでシャープにまとめるほか、ワイドパンツからブーツを覗かせる現代的なバランスや、ロングコート、テーラードジャケットと合わせることで美しく馴染みます。ドレス寄りの装いへ程良い硬さを加えたい方にもおすすめで、MOODらしいジェンダーレスかつモードなスタイルを足元から引き締めてくれる逸品と言えますね。
是非この機会に。